ゆうちょ銀行の相続手続において,
ゆうちょ銀行が交付してくれる
「ゆうちょ銀行(郵便局)の市町村・役所(役場)の戸籍担当職員様へ」
と題する書類のことへの雑感です。
ある相談者が持参されたその書類には,
「被相続人の【出生・16才・婚姻】以降から死亡まで繋がる戸籍謄本」
との部分において,
婚姻に〇がつけられていました。
不動産の相続登記や,他の銀行では,
【出生】以降から死亡までの戸籍謄本を要求するのが原則です。
したがって,ゆうちょ銀行はOKでも,
相続登記や他の銀行の手続のためには,
出生以降からの戸籍謄本を集める必要があるので,
親切なように見えるが,実は親切ではない気がしました。
*通常は,相続登記用1通,各銀行用〇通分の合計〇通の被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本を収集します。
銀行によっては戸籍謄本を原本還付してくれたりする場合もあるので,
戸籍謄本が余ることもあります。
しかし,戸籍謄本に不足が生じた場合は,その分の戸籍謄本を集めなければなりません。
とくに遠隔地の役所に郵送で戸籍謄本を請求する場合は,面倒になります。
なお,経験上から言って,一度で過不足なく戸籍謄本を収集することは,なかなか困難だと思います。
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