トラブルが生じる原因として,
「名義貸し」があります。
なんらかの理由で,名義借り人が,自己の名義を使用できないので,
他人の名義を貸してもらうのです。
(例)
本人A,知人B,クレジットカード会社C
本人Aは,知人Bから,
「生活費に困っている。迷惑をかけないから,Aさん名義のクレジットカードを
わたしに貸してくれ。返済は,わたしがキチンとするから・・・」
→Aは,クレジットカード会社Cに対し,クレジットカードの申し込みをする。
→クレジットカード会社Cが,A名義のクレジットカードを発行する。
→AはクレジットカードをBに渡す。
→Bがクレジットカードを使用する。
→Bが返済をしなくなる。
→Aにクレジットカード会社Cから督促が来る。
Aが,クレジットカードCに対し,
「知人Bがクレジットカードを使用した。わたしは使っていない。Bに請求してくれ。」
と,言ってみても,法律上は,そんな言い訳は通用しません。
クレジットカード契約において,
「名義貸しの場合も,クレジットカードの名義人が責任を負うこと」になっていますし,
AはBにクレジットカードの使用を許諾した代理権の授与があったことになります。
常識から言っても,クレジットカード会社Cを保護するのが当然の帰結になります。
*もし,知人Bに取られたのであれば,警察とクレジットカード会社に通報しましょう。
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