2018年12月2日日曜日

譲渡担保権に関する登記



登記研究849号(平成30年11月号)の115頁の実務の視点に,


譲渡担保権に関する登記の解説があります。


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事務所 札幌市中央区
(石原拓郎司法書士・行政書士・社会保険労務士事務所)のHP
 

http://ishihara-shihou-gyosei.com/

鼠径へルニア(脱腸)の手術の費用(札幌)



(1)経過


(札幌市,30代男性,国民健康保険,総合病院164床)。


2018年,腹腔鏡により左の鼠径へルニア(脱腸)の手術を受けました。


手術の前日に入院し,


手術後2泊で退院しました(3泊4日)。




(2)費用


費用は,所得の区分により異なるですが,合計で10万円以下だと思います。


①入院前の検査費用(外来)として,


自己負担額は約1万3000円でした(医療費合計の約4万3000円の3割負担)。


②腹腔鏡による鼠径へルニアの手術費用(入院)として,


自己負担額は約15万円でした(医療費合計の約50万円の3割負担)。


→所得区分に応じて,高額療養費の適用対象となりますので,実際は15万円から減額となります。


③入院の際の食事療養費として,


1食×460円。


ただし,70歳未満の市民税非課税世帯の場合は,1食×210円となります。


④入院の際,個室を利用した場合は,室料差額(個室ベット代)が必要になります。


金額は,各病院によって異なります。


わたしの病院には1日あたり2160円の個室と1万2960円の特別室がありました。




(3)高額療養費


本件では,手術費用の自己負担額が15万円ですので,


国民健康保険の所得区分が「一般または住民税非課税」に該当する方については,


高額療養費として区役所に申請をすることで,


自己負担限度額を超過した金額の返金があります。


返金は,受診した月の3~4ヵ月後に振り込みによります。


*高額療養費は1ヵ月(同じ診療月)単位で計算しますので,


月をまたがって入院した場合など,診療月が異なる場合はそれぞれの月ごとに高額療養費を計算しますので注意が必要です。


*所得の判定時期ですが,


診療月が1~7月は前々年の所得,8~12月は前年の所得を基に判定しますので,


毎年の所得に変動がある場合は,診療月が7月か8月かで,自己負担限度額も変動することがありますので,早期の受診が好ましいと思いますが,注意しましょう。


なお当月を含む過去12か月以内に高額療養費に該当した月が3回以上あった場合、4回目以降は,多数回該当として,限度額がさらに低くなる制度があります。


*解雇,倒産等により離職した方の所得ですが,


国民健康保険料と同様,「給与所得」を30/100として,高額療養費及び高額介護合算療養費の世帯区分を判定します。




(4)限度額適用認定証


高額療養費の場合は,まず自己負担額15万円をいったん病院に支払ったうえで,


区役所に高額療養費の申請をして,お金を返金してもらう手続になりますが,


入院の前にあらかじめ,区役所に限度額適用認定証を取得しておきますと


退院の際,病院の窓口で,高額療養費が適用された自己負担限度額を支払えば良いことになります。


よって,多額の現金を病院の窓口で支払う必要がなくなります。


*わたしは,外来で受診した際,病院から限度額適用認定証という制度を教えてもらいました。


区役所での手続きですが,待ち時間を除くと,5分くらいで発行してもらえました。区役所にはマイナンバーカードと国民健康保険証を持参します。


なお健康保険の場合は,限度額適用認定証は健康保険組合に申請しますので,取得まで1週間はかかるようです。


*69歳以下の場合は,国民健康保険料に滞納がある場合は,原則として限度額適用認定証を取得できませんので,国民健康保険料の滞納の件も含めて区役所に相談に行きましょう。




(5)高額療養費の計算例


自己負担額が15万円(医療費合計50万円の3割)で,国民健康保険の所得区分が


①一般・ウ(各加入者の所得から33万円を差し引いた金額の合計が210万円超~600万円以下の世帯)のときは,


自己負担限度額は8万0100円+(50万円ー26万7000円)×1%=8万2430円となりますので,


限度額適用認定証を取得済みですと,15万円ではなく,病院の窓口で8万2430円のみを支払うことになります。


限度額適用認定証を取得していない場合は,病院の窓口で15万円を支払い,その後,区役所で高額療養費の申請をして,15万円(自己負担額)-8万2430円(自己負担限度額)=6万7570円を返金してもらうことになります。6万7570円の振り込みは受診した月の3~4ヵ月となります。


②一般・エ(各加入者の所得から33万円を差し引いた金額の合計が210万円以下の世帯)のときは,


自己負担限度額は5万7600円となります。


限度額適用認定証を取得済みですと,15万円ではなく,病院の窓口で5万7600円のみを支払うことになります。


③住民税非課税(世帯全員が住民税非課税の世帯)のときは,


自己負担限度額は3万5400円となります。


限度額適用認定証を取得済みですと,15万円ではなく,病院の窓口で3万5400円のみを支払うことになります。


(6)入院の際にあった方が良いものなど


病院からもらえる「入院のしおり」に入院の際の持参物が書いてありますので,


それに記載がないものとして,


①割り箸(病院のお箸は使いにくいから,割り箸の方が掴みやすいから)


②デジタル置き時計(部屋に時計はなく,時刻・日付・温度が分かるから)


③耳せん(いびきがうるさい人がいるから。通路挟んだ向かい部屋の人が,いわゆる睡眠時無呼吸症候群の人のようで,いびきの音がすごくうるさかったから)


④消化の良い食べ物(手術の24時間経過後から食べることができます。病院食ではカロリーが足りないから。)


⑤病衣は借りる(手術後に検査を受けたりする際,あまり体を動かさずにすむため,傷口が痛まなくてすむから。わたしの病院は1日あたり75円でした。)。


⑥個室を借りることも検討した方が良いと思います。正直,いびきの人がいると寝られないです(わたし自身が,いびきをかいていないとはいえないのですが・・・)。わたしの病院は相部屋は2人部屋ですが,家族の人が来たりもしますので,神経質な人は個室の方がよいでしょう。


鼠径へルニア(脱腸)の場合は,入院は4~5日でしょうから,個室ベット代によっては,個室を借りてもそれほど費用がかかるとも言えないのではないでしょうか。


わたしの病院は1日あたり2160円で,洗面所あり,トイレなし,必ず窓側の部屋,入り口のドアを閉めるといびきの音は聞こえますが,寝られなくはない程度になります(この時期は,入り口のドアを閉めると,エアコンによる乾燥がつらいです。)。


わたしは,個室を希望していなかったですが,個室になりました。


相部屋に空きがなかったのかなと思いましたが,よく考えると,入院前の外来による検査代(約1万3000円)について,もし手術の前の日に入院したときに検査を受けていれば,高額療養費(入院)にまとめて含まれていたはずで,その点について,病院が気をきかせたのではないかと勘ぐっています。


つまり,わたしは1万3000円を余計(?)に支払ったことになりそうです。


そうはいっても,手術の前日に検査を受けて,その結果を執刀医・麻酔医が見て次の日に手術をするよりも,検査から10日後に手術の方が準備期間があって安心できるとおもっていますので,1万3000円が無駄になったとは思っていません。


(7)病院を選んだ理由


病院を選んだ理由は,自宅から近かったからです。なにせ,疼痛があったので,遠方までは行けないと判断したからです。手術するためにもう1回病院に行く必要があり,その際,疼痛があれば,行くのが大変だと思ったからです。


札幌医科大付属病院やNTT病院も近いのですのが,大病院は待ち時間が長そうだし,病院内が大きいと移動も大変そうだし,なにより,忙しそうで手術日が先になりそうという不安がありましたので,最初から大病院の選択肢はありませんでした。


歩いて5分の総合病院に行きました。


受付で疼痛がひどいことを訴えたところ,待ち時間15分くらいで診察をしてもらえ,触診をふまえて,鼠径へルニアを診断されました。


診察担当の外科の先生の応対が良かったので,この先生に任せようと思い,手術することは即断しました(手術しないと直らないことは知っていましたので。)。


診察時には,この先生が執刀医になるのかどうかは知らなかったのですが,この先生が執刀医となりました。手術の前日,当日,手術後の応対も良かったです。


入院時は,毎日,朝と夜に看護師さんが代わりましたが,全員,平均以上だとは思いました。ただ,やはり看護師さんによって個体差があるのは感じました。


病院食は,・・・ですね。


施設内は,トイレも含めてきれいで良かったです。


病室内には毎日そうじが入りました。


(8)症状と経過


日曜日の夜,左の鼠径部に痛みを感じる。腸が出ているというか膨らんでいるような症状を感じる。横になろうと思い,仰向けに寝るが,痛いので,両足を折り曲げて,両膝を立てる状態にしたところ痛みが緩和されたので,そのまま寝る。途中で起きたら痛みがなかったので,普通の状態で寝る。


月曜日の朝,朝食後,左の鼠径部が痛くなる。歩くと我慢が厳しい痛みを感じる。外出せざるをえないので,外出するが目的地まで歩くたびに痛い。交代不可の仕事なので,迷惑をかけられないとの精神で,なんとか目的地に到着し,デスクワークをこなすと,帰る際には,歩行可能な程度には痛みが緩和される。


火曜日,寝ていれば治ると思い,基本的に就寝。


水曜日の朝,朝食後に痛くなる。交代不可の仕事なので,目的地まで歩行する。タクシーも考えたが,近いしなぁと思い歩く。明日は,病院行くぞと念じつつ,目的地に到着。デスクワークをこなし,帰る際には,痛みがまったくなくなっていた。


木曜日,買い物帰りに痛くなる。やはり,これは寝て治る病気ではないことを悟り,たぶんヘルニアかなと思い,インターネットで調べる。横になると腸が元に戻り,痛くなくなる,手術をしなければ治らないと書いてあり,病院に行くことを決断する。


金曜日の午後,病院に行く。担当は整形外科と思っていたら,実は外科で,診察日は午前だけだったが,診察してもらえる。手術することは即断し,1時間ぐらいかけて手術前の検査をいろいろ受ける。


その後は,手術をすれば治るだということがわかって安心したからか,不思議と痛みを感じることはなくなった。ふと,手術しなくても良いかもと思ったこともあったが,手術しないと治らないみたいだし,手術日は決定していたので,入院の準備をする。この間,便秘気味。


手術日の前日,入院する。夜に下剤を飲むが便意なし。


手術日,全身麻酔を受けたため,手術室に行って5分くらいで記憶をなくす。手術後3時間後まで絶対安静。手術後6時間後から歩行可能となる。のどに管を入れられていたので,のどが痛く声が出にくくなる(手術後2日目には治る。)。


手術後1日目,手術部分に痛みがある。食事ができる。


手術後2日目,前日より手術部分の痛みが緩和される(ただし痛み止めを飲まないと痛い)。


手術後3日目,退院する。便意を生じるが,手術部分が痛いし,医師から1ヵ月くらいは気張るのは良くないと言われいたため,下剤の代わりに牛乳を飲みつつ,3時間悶絶しながら,なんとか排便を完了する。


(9)その他


毎日,看護師に排便が無かったことは報告済みだったので,退院時に下剤をくれたらいいのにと思った。手術時は麻酔が効いているので,正直,排便の3時間が一番つらかった。


鼠径へルニア(脱腸)には,日帰りの手術もあるようだが,よほどのことがない限り,日帰りは止めた方が良いと思う。安静にしていないと痛く,動けないから。なお,1日ごとに痛みは軽快していくのが感じられた。やはり,回復促進のために,カロリーと栄養のある食事をするべきだと思う。


全身麻酔の際,喫煙歴があると,合併症を生じやすいらしい。わたしは,まったくタバコを吸わないので,今後も吸わないことを決意する。また,全身麻酔は,歯の衛生状態が関係するとのこと。