2010年7月11日日曜日

トラブルが生じる原因5

トラブルが生じる原因として,

「名義貸し」があります。

なんらかの理由で,名義借り人が,自己の名義を使用できないので,

他人の名義を貸してもらうのです。

(例)

本人A,知人B,クレジットカード会社C

本人Aは,知人Bから,

「生活費に困っている。迷惑をかけないから,Aさん名義のクレジットカードを

わたしに貸してくれ。返済は,わたしがキチンとするから・・・」

→Aは,クレジットカード会社Cに対し,クレジットカードの申し込みをする。

→クレジットカード会社Cが,A名義のクレジットカードを発行する。

→AはクレジットカードをBに渡す。

→Bがクレジットカードを使用する。

→Bが返済をしなくなる。

→Aにクレジットカード会社Cから督促が来る。


Aが,クレジットカードCに対し,

「知人Bがクレジットカードを使用した。わたしは使っていない。Bに請求してくれ。」

と,言ってみても,法律上は,そんな言い訳は通用しません。

クレジットカード契約において,

「名義貸しの場合も,クレジットカードの名義人が責任を負うこと」になっていますし,

AはBにクレジットカードの使用を許諾した代理権の授与があったことになります。

常識から言っても,クレジットカード会社Cを保護するのが当然の帰結になります。


*もし,知人Bに取られたのであれば,警察とクレジットカード会社に通報しましょう。
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