2012年8月25日土曜日

遺言の無効に関する判例

事件番号 昭和61(オ)946 事件名 遺言無効確認等

 裁判年月日 昭和61年11月20日

法廷名 最高裁判所第一小法廷  判決

 結果 棄却

 民集 第40巻7号1167頁 

 判示事項

 不倫な関係にある女性に対する包括遺贈が公序良俗に反しないとされた事例


裁判要旨 

妻子のある男性がいわば半同棲の関係にある女性に対し遺産の三分の一を包括遺贈した場合であつても、

右遺贈が、妻との婚姻の実体をある程度失つた状態のもとで右の関係が約六年間継続したのちに、

不倫な関係の維持継続を目的とせず、専ら同女の生活を保全するためにされたものであり、

当該遺言において相続人である妻子も遺産の各三分の一を取得するものとされていて、

右遺贈により相続人の生活の基盤が脅かされるものとはいえないなど判示の事情があるときは、右遺贈は公序良俗に反するものとはいえない。

最高裁判所HP
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?hanreiid=52732&hanreiKbn=02

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